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機械いじりやモノ作りが趣味のYBJのブログです。

TINMORRY PLA+

TINMORRYのPLA+を試してみました。色は白。大変靭性が高く、悪くないフィラメントだと思います。しかしTINMORRYのレギュラーPLAがあまりにも優れている為、そちらと比べるとやや扱いにくい印象を受けてしまいます。
到着してから3週間たつのですが、このフィラメントについては、実は未だに使いこなせていない感があります。
気になったのはその粘り気です。StickyではなくRubberyな感じ。溶融温度をかなり高くしてもサラサラにならずゴム的な挙動を見せます。
ベッドへの食いつき自体は悪くなさそうなのですが、そのゴム的な粘りの為、ヘッドの移動で引っ張られて捲れ上がってくる感じで、いまだに温度条件を変えながらテストを繰り返しています。
今のところ、ファーストレイヤーは薄めに、溶融温度は高めにすることで定着が安定してきています。

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非常に靭性の強いフィラメントで、コマ結びにしても折れません。カードボード製のスプールに巻かれており、巻きの状態は普通。ABSなどもそうなのですが、弾力のある材料はレギュラーPLAのようなピッチリした巻き方は難しいのだそうです。
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BenchyやTempTower等出してみました。仕上がりは220℃~180℃全温度帯でマットな仕上がり。プリント中は無臭です。
ファーストレイヤーから数ミリの範囲でややすぼんでいく現象があります(収縮ではなく、上記のゴム状の性質の為と思われます)。

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オーバーハング特性は優れています。冷却が充分ならばブリッジも良好。
カッターナイフで削った感触も、レギュラーPLAのように硬すぎず削りやすいです。
このフィラメントの使用推奨温度は190~220℃となっていますが、より低温や高温のTempTowerも試してみました。170℃くらいから押し出し可能です。240℃以上ではやや劣化が見られますが、235℃くらいまではプリント品質に問題はなさそうです。