FEonline

機械いじりやモノ作りが趣味のYBJのブログです。

さて更新がしばらく滞っていましたが、2022年の10月から続いた耐摩耗チャレンジのまとめを書いていきたいと思います。

2022/10/6
チャレンジノズル第1弾着弾。

チタンっぽい色ですが配合は内緒とのこと。

まず通常のPLAでプリント。というのも、他社の硬化鋼ノズルでPLAの積層強度が出ない問題があったのでその検証です。

で、これがその「共通の現象」レイヤー間の接着不良です。kaikaでもやはり起きました。

真鍮は熱伝導率が良いため、下のレイヤーを溶かして接着しながら吐出していけるのですが、鋼ノズルでは下のレイヤーが溶ける前に吐出したフィラメントが冷めてしまうようなのです。

※様々な要因が考えられますが、私はこれは熱伝導の問題と考えています。

ではカーボン混のフィラメントを刷っていきます。

OPENRCの部品、カーボンPLAです。通常のPLAでは層間接着に問題がありましたが、カーボン混だとカーボンファイバー(以下「CF」)の熱伝導性のおかげで問題が出ないようです。
どんどん刷っていきます。真鍮kaikaだともったいなくてカーボンとか使えませんからね。

2022/10/28 CF-PLAを延べ600グラムほど使用。真鍮なら1mmほど減っていても不思議ではないが耐摩耗kaikaは汚れをそいだときの小傷があるのみ。

CF-PETGに移行。

カーボン混は強度云々より風合いが最高です これで0.2mmレイヤー

さて、この頃からやはり熱伝導が話題に登り始めます

焼け色から、チタンあるいはステンレス素材ではと思われます。タングステンなら熱伝導が良かったんですが…

 

さて、月日が経ちまして2023/4/16 耐摩耗チャレンジ第二弾が始まりました。

品質は無問題なことはわかりきっていますし、耐摩耗性の検証は他の方におまかせして、私は層間接着性の検証をメインで行かせていただきました。

着弾前にグラスファイバーABSを第一弾耐磨耗kaikaでテスト。GFはCFよりもノズルに厳しいと言われています。

キレイに出てますが、270℃くらいまでノズル温度を上げないとまともな強度が出ませんでした、カーボンに比べると、グラスファイバーは熱伝導が悪いのでそのためと思われます。

2022/4/22 第2弾耐磨耗kaika着弾。この少し前に型番の表記ルールが変更となり604は640と表記されています。

一応シリアルナンバーを撮っておきます。

写真はナンバーを写すため飛ばしちゃっていますが、実際の色も第一弾より白っぽく…タングステン系にしてきたのかなと言う印象。さっそく交換します。

第1弾耐磨耗kaika…バイクのマフラーみたいにキレイに焼け色がついています。比重で言うとステンレスなんだけど、250度程度でこんな色がつくのはチタンっぽい気がする…

さてまず通常のPLAから。

結論からいいますとバッチリです。通常の温度で層間接着の問題なくPLAがプリントできています。

GF-ABSもプリントしてみます。

プリントは230℃でも出せますが、層間接着を考えるともっと上げる必要がありました。
しかし第二弾は第一弾より20℃低いノズル温度で同等の強度が出せています。 第一弾では270℃まで上げなければGF-ABSの層間接着が弱い状態でしたが、第二弾では250℃で同等の強度が出せました。

第2弾耐磨耗チャレンジノズルではしっかり第1弾の問題点を克服してきました…でもこれ…

価格設定どうするの??

ふつうの個人の使い方だったら半永久的に使えるんですけど…

きれいにや経路が…ノズル温度をあげないとまともなhttps://twitter.com/ybjack1/status/1586758296350121985?s=20